今回は刻印する元となる画像データの加工について新しい発見をしたので共有します。
以前試作している中で、ラインアート化した画像とディザ処理した画像で刻印の結果に大きな違いがあることに気付きました。今回はその違いを言語化してみたので実際の刻印結果と合わせて、ぜひ参考にしてみてください。
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【比較】ラインアート化とディザ処理の違い
ラインアート化とは
特徴
・はっきりした輪郭線
・彫刻の線がシャープで、くっきりとした仕上がり
・彫刻速度が速く、加工が効率的
適した用途
・文字やロゴなど、明瞭なデザインが求められる場合
・輪郭がはっきりした図案(アイコン・シンボルなど)
・木材、アクリルなどに対する精密なカットやマーキング
ディザ処理とは
特徴
・グレースケール画像を点の密度で表現
・写真やグラデーションを再現可能
・彫刻時間が長くなりがち
適した用途
・写真やイラストなど、階調表現が必要なデザイン
・複雑な濃淡表現が必要なデザイン
・木材や革などの素材に、柔らかい印象の彫刻をしたい場合
使い分けるポイント
・クリアな輪郭を求める場合 → ラインアート
・階調表現や写真彫刻をしたい場合 → ディザ処理
どちらもレーザー彫刻の仕上がりに大きく影響するので作りたい作品のイメージに合わせて選ぶのが大事ですね。
【刻印結果】ラインアート化とディザ処理の比較
今回の試作はChatGPTで生成した画像(自分のインスタアイコン)をもとに、それをラインアート化させたり、ディザ処理して木製ボードに刻印した結果となります。
※ラインアート化はChatGPT(無料版でも可)でできますが、元の画像と少し変わってしまいます。
今回使用する画像データがこちら

ラインアート化した刻印結果
ChatGPTでラインアート化させると、このような画像が生成できました。
(元の画像と少し変わっている箇所がありますが)輪郭がはっきりとしていて綺麗に刻印できました。

ディザ処理した刻印結果
ディザ処理して刻印すると、写真を白黒で表現したような見事な仕上がりになりました。ラインアート化よりも刻印に味が出た印象です。ディザ処理は専用アプリの編集画面で選択できます。

【おまけ】ラインアート化した画像のアレンジ
ラインアート化すると複数の画像データを組み合わせしやすくなると思ったので、アレンジしてみました。
まず、ChatGPTで生成した画像をスマホの切り抜き機能でキャラクターを切り抜く。
切り抜いたキャラクターをラインアート化。
そのあと、魚のイラストをアプリ上で組み合わせて刻印。

こんな感じにアレンジもできるので、ぜひやってみてください!
発想次第でさらに面白いものができそうですね。
まとめ
今回はラインアート化とディザ処理について、実際の刻印結果と合わせて分かりやすく言語化してみました。
それぞれに良さがあるので、何を作りたいかによって使い分けした方が良さそうですね。また、ラインアート化したものに色を塗ってみるのもアリかと思います。
以上、参考になると幸いです。
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