今回はLaserPecker 2で木材をレーザーカットすることができるのか気になったので、実際に図面を用意して木の板を切断してみました。
レーザーカット前の事前準備
今回使った資材は、LaserPecker 2に同梱されていた厚さ約2mmの木の板を使いました。
図面データは、Thingiverseから探してきました。
LaserPeckerのアプリに読み込ませる画像データが欲しかったのですが、Thingiverseの該当ページには「.dxfファイル」しか添付されていなかったので、余談ですが「.dxfファイル」を開く方法と画像データに変換する方法について解説しておきます。

.dxfファイルを開く方法
DXFとは、Drawing Exchange Formatの略で交換可能な図面形式、要はCADデータなので今回は普段使っているFreeCADを使って読み込みました。
お使いのCADソフトでインポートすれば簡単に開けます。この後、画像データに変換するためCADの操作背景に色が付いている場合は、一時的に白に変更した方が良いとか思います。

画像データを作成する
「ツール」→「画像を保存」→ファイルの種類「.jpeg」を選択して保存。枠はいらないので、画像編集でカットする。(下図参照)
今回はかなり丁寧なやり方で画像データを作りましたが、パソコン画面をキャプチャして必要な部分だけ残るように画像編集すれば問題ありません。



LaserPecker 2で木の板を切断してみた
LaserPeckerのアプリに読み込ませる画像データが作れたので、次は実際にレーザー彫刻機を動かします。
繰り返し照射で木材を切断する
今回は完全にパーツが切断されるまで、レーザーを連続照射してみました。
レーザーカットする際は最終的にレーザーが資材を貫通するので、下に何か敷いておいた方が良いです。
とりあえず、解像度1Kでレーザーの深さを100%にしたとき、どの程度削れるのか把握したかったので1回照射してました。(下図)
思ったほど削れていかなったので、同じ条件で4回繰り返し照射を行いました。
しかし、厚み約2mmの木の板に対して、半分程度しか削れていないように思えたので、解像度を2Kに変更して2回連続照射してみました。
すると、完全にパーツとして切断することができました。
下図を見ていただければ分かりますが、トータルで約50分かかりました。

レーザーカットした結果
レーザーカットして組み立てた様子がこちらです。

細かな部分も綺麗にカットすることはできましたが、やはりカット面や表面にコゲが目立っています。
試行回数が1回なのでなんとも言えませんが、厚さ2mm程度の木材をカットするのに約50分かかったこと、表面にもコゲが目立ってしまうことを考えると、レーザーカットはちょっと不向きかなと感じました。
ただ、見た目を気にしない使い方だったり、塗装できるのあれば全然問題なさそうですね。
もっと分厚い資材をカットしたいと考えている方は、こちらをチェックしてみてください。

LaserPecker公式の商品ページはこちらになります。
⇒LaserPecker LP5の商品ページ
まとめ
今回はLaserPecker 2で木材をレーザーカットしてみました。
連続照射すればカットすることはできるけど、、、ちょっと時間もかかるし不向きかなって感じでしたね。こんな感じで今後もいろいろと試作してみますので、ぜひ参考にしてみてください。
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